胸部の捻挫。骨折との鑑別。 今年もトレーナー活動します(^_^)  田原本町まつざわ鍼灸整骨院

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毎年春と秋に関西学生アメリカンフットボールリーグの試合があり、そこにメディカルトレーナーとして母校の応援に行くのですが、試合中は怪我人が試合に復帰出来るかどうかの判断を、迅速に決断しなければなりません。

数年前、試合中に胸の痛みと息苦しさを訴える選手がいました。

コンタクトスポーツなので、まずは骨折を疑うのですが、胸郭の圧迫で介達痛が無いので骨折は無いと判断。

息苦しさは原因不明だったのですが、極度に呼吸困難を起こしたり、チアノーゼを起こしているわけではなく、意識もしっかりしているので本人の意思を尊重して復帰させました。勿論、プレー中に異常を感じたら試合から離れるように伝えました。

そのまま試合終了までプレーを続けた選手にもう一度胸部の圧迫をして骨折をしていないことを確認。

胸骨と肋骨の間に圧痛があり、おそらく打撲か捻挫かなぁと…。痛みで胸郭を動かせない分、呼吸が苦しいのかな?と推測。(ショルダーパッドの下なので、打撲の可能性は低い)

しかし、大事になると困るので大会で待機していたドクターに相談するも息苦しさの原因がわからず、気胸の疑いも含めて病院へ救急で向かうことに。

結果的には胸肋関節捻挫でしたが、骨折や脱臼、ましてや気胸等の内臓の損傷があればすぐに試合や練習を辞めさせます。勿論、脳震盪もです。

練習でしたらゆっくり判断できますが、試合中のように時間が無い場合、試合に復帰出来るか否かを素早く判断するには知識と経験が必要になってきます。

もたもたしていると選手が試合に戻るタイミングが遅れ、試合の勝敗に影響が出るかも知れないからです。

私もまだまだ若輩なので判断が遅れたりすることもありますが、選手の健康を第一に考え、事故が起こらないよう慎重に判断することを心がけながらトレーナー活動をしています(^_^)

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